理由なんてきっと

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桐山照史くんに転がされるblog

宇宙を駆ける、水火の烈戦



※これでもかというほどのネタバレを含みますので、作品を一通り観終えてから読むことをお勧めします*1

 

今年の8月に全世界配信されたこの作品を私が初めて鑑賞したのは同じく8月。

 

これはもう一度観る必要がある作品だと感じた鑑賞直後からは既に数カ月が経過したけれど、最近ようやっと2巡目の鑑賞を終えることができた。

 

Netflixオリジナルドラマとして世に生み出されたジャニーズWEST×「駆」の第二作*2

 

宇宙を駆けるよだか*3

 

 

外見と内面をめぐる高校生男女の激しい日々を目の当たりにして、ある人は自身の学生時代を思い出し、ある人は価値観や偏見についての真理を見つける。

 

私も他の人と同様に、「呪い文化とかあったよなあ」「たしかに美形は勝ち組」「でも中身が良くないと台無し」等の様々な思いを自分の中に巡らせた。

 

それから一周目の鑑賞では、ただひたすらに火賀くんが温かくて眩しくて格好良かった。

 

映画『溺れるナイフ*4の大友勝利に続いてまたもや最高の当て馬を演じるジャニーズWEST重岡大毅のポテンシャルと人間力に心奪われ、報われない彼の片想いに切なさと需要を感じた。

 

だけれども全話を見終えた瞬間から、今度はジャニーズWEST神山智洋が演じるしろちゃんの様子が気になって仕方なくなった。

 

物語が終盤に差し掛かる頃、それまで敵のように振る舞っていた彼の行動理由が初めて明らかになる。

 

「もしかしてあのとき…」「あの場面ではどんな顔を…」しろちゃんの本心を知ってしまった瞬間、彼の一挙手一投足を改めて確認しなければこの作品を楽しみきることはできないと思った。

 

ヒロインは最初も最後もしろちゃんを選んでいる…にもかかわらず途中の火賀くんによる愛情表現がまっすぐに映りすぎて、ヒロインとしろちゃんとの恋模様にはあまり注力できていなかった。

 

だからこそ2巡目の鑑賞は、しろちゃんに視点を移してみた。

 

そうして、その結果、この作品の中で2人の主人公たちがいかにヒロインをめぐる烈戦を繰り広げていたかということに、私はついに気づいてしまった…。

 

 

というわけでここから先は、しろちゃんもとい水本公史郎くんと、火賀俊平くんによる激しい恋のマウント合戦に注目していきます。*5

 



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〜第1話〜

水『俺…あゆみちゃんのことがずっと好きだった』

水『つきあってほしい』

水『ごめん、気を持たせてしまったなら謝る』

いつからという明確な時期はわからないけれど、幼馴染であるならそれはもう物心ついた頃からなのでは…。そしてその想いをついに具現化させ、しろちゃんはヒロインの恋人という地位を手に入れた。しかもヒロインにとっても彼の告白は呼吸を忘れるほどの喜びで、早速デートの約束もしてしまうほど2人の関係は相思相愛。

…だったけれど、海根然子の命がけの謀略によって姿を変えられてしまったヒロイン。しかもその訴えをしろちゃんは全く信じることができずに、ヒロインを悲しい孤独の闇へと突き落としてしまった。

 

火『でもあいつといい勝負やな』

火『俺の好きな子もすっごい絵ヘタ』

火『誤解っつってるやろ!』

火『まあ勘違いは仕方ないとして、海根さんにしっかり謝れよ、ほら』

火『あゆみ…あゆみなんやろ?』

火『どんな姿してても分かるよ』

火『あゆみは…あゆみなんやから』

クラスの人気者で誰に対しても分け隔てなく接する火賀くんであるがゆえ、目の前で楽しそうに笑う海根さんの中に大好きなヒロインの姿を見つけてしまう。絵の下手さや文字の特徴を知っているのも、片想い相手であるヒロインのことを誰よりもまっすぐに見てきた火賀くんだからこそ。

そして一番の恋人であるしろちゃんのその目の前で、火賀くんは秘密に誰よりも早く気づいてヒロインを悪意と暗闇から救う。失いかけていた自分という存在が認められた気がしたというほど、ヒロインにとっては火賀くんの存在が希望の光となった。

 

戦況:
しろちゃんが海根さん(の姿をしたヒロイン)を敬遠してしまっているその間に、火賀くんは真実に気づきそしてヒロインの心の支えとして存在感を高めたのでした。しろちゃんにとってはこの上ない痛手、火賀くんにとっては逆転大チャンスの始まり!!!

 

 

〜第2話〜

火『あ…こういうのよく分からんからさ、姉貴に選んでもらったんやけど』

火『俺、断然こっちの方が好きやけどね』

火『友達ね…』

大好きな片想い相手の容姿が変わってしまったとわかったその翌日、火賀くんは早速ヒロインにバレッタをプレゼント。*6 当事者以外でヒロインの在り処を知っているのが自分だけという自信が少なからず感じられる大胆な行動。ヒロインに「友達」と明言されて撃沈したものの、暗闇からの救世主としてやはり火賀くんは絶対的存在を確立したのだった。

 

水『俺が好きなのはあゆみちゃんの顔だ』

水『だからこのまま海根さんと付き合うことにした』

火『今どんだけあゆみが苦しんでんのか分からんのか!』

火『あゆみはな…あゆみは体奪われてんぞ!』

水『なら…お前があゆみちゃんを支えてやれよ』

恋敵である2人が真っ向から対峙するシーン。恋人ではないけれど初めに入れ替わりに気づいた火賀くんと、恋人でさらには直接打ち明けられたにもかかわらずヒロインの言葉を信じることができなかったしろちゃん。その事実を意識してのことなのか、しろちゃんは心の支えとしての役割を火賀くんに譲り、火賀くんも自分が誰よりもヒロインの苦しみを理解していると無意識に主張する。互いにヒロインを想いながら恋敵に対して自分のポジションを模索するような、この作品で一番の激しくアツい駆け引きだった。

 

水『あゆみちゃんは暗所恐怖症なんだよ』

水『今すぐ教室に行け。あゆみちゃんを見つけたらすぐカーテンを開けるんだ』

火『俺にはな、あいつがあゆみを裏切るとはどうしても思われへん』

火『だってな…ほら…だってそういうヤツやんけ、昔から』

お化け屋敷の暗闇に怯えるヒロインが必死に助けを求めた相手はしろちゃんで、でも実際に助けに来たのは火賀くんで、でも暗所恐怖症と知っていて助けに向かわせたのはやっぱりしろちゃんで。幼なじみ兼恋人と、一番近くで支える希望の存在との静かな攻防が繰り広げられるこのシーン。

さらに正直者の火賀くんがしろちゃんの性善説を唱えながらも決定打となるメールについては打ち明けなかったという事実。これはヒロインにとっての一番になりたいという、火賀くん自身の強い願望の表れでしかない。

 

水『このままでいい』

水『あゆみちゃんの中身を好きになったことなんて一度もない』

火『心配すんな!俺が絶対お前の体取り返したる』
火『お前がどんな姿でも関係ない。俺はお前の味方や!』

火『なあ、俺とつきあわへんか』

自分のせいで恋人が体を奪われたと悟ったしろちゃんは、全てを犠牲にしてヒロインの体を取り戻すべく、海根然子が入った小日向あゆみのままでもいいと肯定し、説得する。

一方、火賀くんは逆に海根然子の姿になった小日向あゆみを肯定し、自分こそが体を取り戻すとヒロインに宣言する。そしてついに今まで秘めていた、「ヒロインの恋人になりたい」という想いを口にしてしまったのだった*7

 

戦況:

しろちゃんという恋人がいたヒロインに対して、唯一無二の存在になろうとする欲がいっきに剥き出しになってゆく火賀くん…!目に見えて味方となっているのは間違いなく火賀くんだけど、大切な恋人や親友を罵り、さらには好きでもない相手と唇を重ね、自身の心を痛めてまで敵の懐に潜り込み責任を果たそうとするしろちゃんの愛の深さは計り知れません!さらに火賀くんの想いも虚しく、ヒロインの心に浮かぶのはやっぱりしろちゃんとの幸せな思い出…。というわけで、攻める火!守る水!両者の勝敗やいかに…!

 

 

〜第3話〜

火『元に戻られへんくていい』

火『俺が1人であゆみの周りにいた全員分愛したる』

火『好きなんや、あゆみが』

火『悪かった、こんなゴタゴタしてるときに自分の気持ちぶつけちゃって』
火『あいつ入れ替わったあともお前のこと気にかけてた。あんとき助けに行けたんもあいつのおかげなんや』
火『何したって俺は…お前の隣で応援してるから』

二度と元の姿には戻れないと知って失意の底に沈むヒロインに、その全てを受け入れた上で周りの分まで自分が愛すると告白した火賀くん。しかしそのあとすぐに後悔し、自分の一方的な告白をヒロインに詫びる。文化祭でのしろちゃんのアシストも正直に話し、恋人になりたいという叫びを胸にしまってまた味方に徹する火賀くん。ヒロインの気持ちを第一に考え始めたその姿を私は、映画『溺れるナイフ』ですぐに「友達」に戻ろうとする大友くんと重ねずにはいられなかった。

 

水『火賀と付き合うの?』

水『前から思ってたんだ、2人の方がお似合いだって』

火賀くんの告白直後、いてもたってもいられないかのごとくヒロインを無言で連れ去るしろちゃん*8。甘い言葉こそ無いけれど、自分のコートをかける、イチゴオレを渡すなど、ヒロインへの愛情や優しさをその行動で示していたように思う。真っ先に聞きたかったであろう火賀くんとの恋の行方についても、自ら切り出したかと思えば自信を失ってしまったかのように身を引こうとする。ヒロインから元の姿に戻れないと聞いて、それでもまだ諦めていないその言動には、必ずやヒロインの体を取り戻すという強い意志が感じられる。

 

戦況:

もはや告白というよりもプロポーズに近い言葉でヒロインの人生を背負おうとする火賀くん!対してしろちゃんは、瞬間的な動揺はあれどヒロインの真っ当な人生のため一心不乱に進み続けていて…。どちらも衝動に駆られてヒロインへの愛情を見せつけたかと思えば、急に冷静になって恋人の立場を譲り合っちゃう…!まるで高校生とは思えないほどの両者の愛の深さ、まさにこれは恋の大三角形や〜!!!*9

 

 

〜第4話〜

火『気にすんな、食ってまえ』

火『あゆみ、俺に遠慮せんでええぞ』

火『俺らカップルに見えんのかなあ』
火『他の誰と比べても俺の好きなあゆみここにしかおらんから』

火『そんときは俺が絶対守ったるから、な?』

火『放課後、教室で待っとけよ』

しろちゃんを信じようとするヒロインの後ろ盾になる火賀くん。でもそれによって、ヒロインにとってのしろちゃんの存在がどれだけ絶対的であるかを痛いほど思い知らされてしまう。交わすやりとりだけを見れば恋人そのもの*10、だけれども火賀くんが掴むのはヒロインの"手首"で、素直にヒロインを好きと言えるのは入れ替わりがあってのことで、さらにヒロインへの誓いも虚しく、火賀くんの放課後の待ち合わせは叶わない…。

 

火『それやったらなあ、誰よりも先にあゆみの良さに気づけてたかもな』

水『なんで俺が一番に…火賀よりも早くあゆみちゃんに気づいてやれなかったんだろうってずっと悔しさと後悔に押し潰されてる』

他の誰より、幼馴染みのしろちゃんよりも先にヒロインの魅力に気づきたかった火賀くんと、誰より一番に、火賀くんよりも早くヒロインの姿や苦しみに気づきたかったしろちゃん。火賀くんが気づいたときにはしろちゃんはヒロインの幼馴染みで、しろちゃんが気づいたときには火賀くんはヒロインが秘める苦しみに寄り添っていた。

特にしろちゃんは真っ先にヒロインの異変を見抜かねばならない立場だったにもかかわらず、見抜けなかった上にヒロイン本人の言葉を信じることすらできなかった。だからこそこのシーンのしろちゃんの言葉は、たとえそれが入れ替わり計画を実行するためのものだったとはいえ、しろちゃん自身のやりきれない後悔や自信のなさが本音となってヒロインにぶつけられたように思えてならない。

 

火『お前、あゆみに何した!』
火『あゆみに手ぇ出してみろ、ただじゃおかんからな』

水『そんなにあゆみちゃんが大事か?』

ついにしろちゃんへの一切の遠慮が無くなったヒロインの彼氏(仮)のような火賀くん…。ヒロインのことで熱くなる彼の姿はしろちゃんにどう映ったのか、わからないけれど返す言葉からは状況への苛立ちを少なからず感じる。

 

水『お前はいいよな』

水『いつだっていいとこ取りで』

水『今回だって俺からあゆみちゃんを奪った』
火『何勝手なこと言ってんねん』
火『あゆみから離れていったのはお前のほうやんけ!』

水『よく言うよそうなることを望んでたくせに』

水『もう俺を応援するフリとかやめろよ』

水『ずっと好きだったんだろ?あゆみちゃんが』

水『あの2人が入れ替わって一番得をしたのは誰だ?』

水『よかったなあゆみちゃんに振り向いてもらえて』

火『あゆみの気持ち考えたことあんのか!』

それまで口数の少なかったしろちゃんが吐き出したとめどない感情は、果たして誰に向かっていたのだろう。「作戦実行のために火賀くんを捲し立てる」という口実を借りて、絶対的に器の大きい親友火賀のその胸を借りて、しろちゃんが心の奥底の本音を自身に曝け出したシーンだと思う。自分が最も欲しいものを手にする火賀くんを、最も奪われたくなかったヒロインすら手にした火賀くんを、そんな火賀くんに圧倒的敗北を感じる自分自身を許せないしろちゃんの嘆き。でも、それに対して火賀くんはシンプルに、ヒロインとしろちゃんが両想いであることを示唆するだけ。火賀くんにとってヒロインは純粋に「恋しい人」、だけどしろちゃんにとっては「自己肯定の要」としても大きな役割を担っていたのかもしれない。

戦況:

ヒロインの彼氏(仮)のような存在として、だけど告白への答えは迫らない距離感を保つ火賀くんは、大好きなヒロインを守るためだけにただ生きているようでした。対してしろちゃんは、自分の弱さに絶望しながら、ヒロインを元に戻すために生きることを自身の唯一の希望としているようで…うーん、書き分けが難しい!!

両者の境遇も違えば、それぞれにとってのヒロインの存在意義もまた違って…それがすごく明確になった展開かなあと!*11

 

 

〜第5話〜

水『家族も今までの生活も全て取り戻すんだ』

水『お前があゆみちゃんのそばにいてくれたからな』

水『俺はただ、責任を果たしただけだよ』

水『何を犠牲にしてもあゆみちゃんを元に戻すと決めたんだ』

「何を犠牲にしても」という言葉、ヒロインとの関係を犠牲にした場面を思い返してはつらそうな表情を見せるしろちゃん…きっとしろちゃんの言う取り戻すべきヒロインの「今までの生活」には、自分との恋人関係は含まれていないのだろう、そう思ってしまった。

 

戦況:

「責任」という二文字のみで脇目も振らずにヒロインを救おうとしていたしろちゃん、そしてそんなしろちゃんを前に、火賀くんはまるで敵わないと言わんばかりの表情でした。火賀くんがあれだけ守ろうとしていたヒロインに今度は自身が守られそうになっていたり、3人で話してもヒロインとしろちゃんが2人意気投合する状況だったり…火賀くんの中ではもう勝敗がついているのかもしれません。

かと言って、しろちゃんがヒロインとの関係を元通りにするような意志も感じられず…どうなる?!?!

 

 

〜最終話〜

火『公史郎悪い、ちょっとあゆみ借りるわ』
火『お前がなあ…ほんまに恋してんの誰や』
火『奪えるもんなら奪いたかったよ』
火『でもな…お前戻すために一番苦しんだんあいつやろ』
火『気ぃ遣って迷うなよ』
火『あいつの圧勝や』

「借りる」というその単語だけで、火賀くんの選ぶ立場がわかってしまう。ずっと隣で見ていたからこそヒロインの恋心を誰よりも理解していたし、自分に訪れたチャンスのその裏でピンチを物ともせずヒロインに全てを捧げていたしろちゃんには、どうにも敵わなかったのだと敗北を認める火賀くん。ヒロインが自分に気を遣ったところでその結果は変わらない…それを自身が一番わかっているからこそヒロインの背中を思いきり押してあげるのだった。

 

火『俺があゆみの体に入ってもよかったんちゃう?』
水『俺がそんなことさせると思うか?』
火『結局全部おいしいとこ持ってってるやんけ!』
水『悪い』
火『だって一番得してんのお前やからな』
火『お前の弱み握ったからな!』

すごく微笑ましいやりとりだと思う反面、どうしたってしろちゃんに恋愛で勝てなかった火賀くんの、精一杯の反撃な気がした。大事なところを譲ろうとしなかったしろちゃんにも、その自信に満ちた彼氏力を見せつけられたようだった。

 

対戦結果及び総評:

しろちゃんの圧勝、その判定を他の誰でもない火賀くんが下しました。徐々に増えていく自分色のオセロを、それは友達という石でしかないとヒロインに抗議した彼。

ヒロインと海根然子が入れ替わる前から、その勝敗は既に明らかでした。だけど、入れ替わりを通じて、2人は初めて本気で対決できたのだと思います。そしてこの戦いによってしろちゃんはヒロインと付き合うための「自信」を手に入れ、火賀くんはちゃんとした過程のある「失恋」を手に入れました。

しろちゃんの計画的な一撃が強すぎて火賀くんは身を引くことしかできなかったけれど、その一撃は火賀くんの献身的な支えがあってこそだというのもしろちゃんは心から理解しています。だからこそ、この2人は親友関係を続けられるんですね…尊い

このブログを書くまで私は「圧倒的火賀くん派」でした。だけどしろちゃんの言動からその想いを辿るうち、最終的にはヒロインと同じくどちらも選べないという答えに行き着いてしまいました。

その上で、この物語においてヒロインがしろちゃんとのハッピーエンドを迎えるのは、これはもう必然です。その理由は…「私はあなたとは違う!もう元の体に戻れなくても、この姿でも、ここからあなたが悔しがるほど幸せになってみせる」という、ヒロインが海根然子に言い放った言葉。私がこの作品で最も痺れた場面です。この時点で、ヒロインにはもう太陽のような存在は必要ありませんでした。彼女は、太陽として闇を照らしてゆく存在…癒えない傷を抱えるしろちゃんと生きてゆくべきなのだと勝手に悟りました。

でもそうなると、全ての要因において失恋という道しかなかった火賀くんは、こんなにも報われないだけで終わってしまうのでしょうか。いや、それを救ってくれたのが海根さんです。海根さんの姿をしたヒロインとの、蜃気楼のような恋愛体験。その虚しさに涙する火賀くんだったけど、その日々が紡いだ結果として、クラスの輪に溶け込む海根さんの姿がありました。火賀くんが泣きながら笑ったのは、きっとそこに一筋の光を見たからだと思います。しろちゃんが嫉妬するほどのその人柄と人気力が、海根さんを助け、そして彼自身をも照らしたのでした。

 

 

しろちゃんと火賀くんの恋愛マウント合戦、どうだったでしょうか??

書いてるうちに自分でもよくわからなくなってしまいました…!散文悪しからず。

にしてもWESTの最高シンメかみしげが、恋愛バトルでバチバチ火花散らすこのドラマはとにかく最強で最幸のシチュエーションでした!!!関係各位に感謝!!!

 

それにやっぱりなんと言っても当て馬役の重岡大毅は本当の本当に…超イイ!

と言っていたらまたしても素敵な当て馬役がきましたね、そう、ドラマ『節約ロック』*12です!!今度は先輩であるKAT-TUN上田くんとの戦い…果たしてどんな当て馬っぷりを見せ付けてくれるのでしょうか?!期待しかない!!!

みなさん!!!これはもう!!!見るしか!!!ないですよ!!!

 

 

そ!し!て!

なんとしろちゃん役の神山智洋が今秋出演した舞台『オセロー』*13が、年末に地上波放送されることが決定いたしました!!!パフパフパフ!!!

 

放送日時:2018年12月30日(日) 14時〜17時

 

この中で神ちゃんが演じるのは、救いようのない最悪Guy、次々と人を貶める悪党イアーゴーです!!!

悪党といえど表向きは正直者の忠臣…その裏表の使い分けはまさにしろちゃんの延長線上の姿!!!

ぜひ!!!イアーゴー様の謀略を!!!拝みたてまつりましょう!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:Netflixで「宇宙を駆けるよだか」をチェックする:

https://www.netflix.com/title/80230018


愛されるべきは、外見か、中身か―『宇宙を駆けるよだか』予告編

*2:私が勝手に言ってるだけでシリーズとかではない

*3:読み方:そらをかけるよ↑だ↓か↓

*4:Netflixで「溺れるナイフ」をチェックする:

https://www.netflix.com/title/80199076


『溺れるナイフ』本予告

*5:すべて独断と偏見です

*6:しかもお姉さんに選んでもらっただなんて、相当勇気がいることだっただろうに。(そして冷やかされただろうに)

*7:ちなみにこのときはヒロインに真意を理解されず、空振りで終わった

*8:BGMに騙されるけれど冷静に見ればこれはときめきシーン

*9:急に彦摩呂が憑依しましたごめんなさい

*10:でも『気にすんな、食ってまえ』のシーン、ヒロインが火賀くんの前でドカ食いしたり体重の話をしたりすることが、個人的にはヒロインが火賀くんを恋愛対象として意識してないってことの表れなのかなと深読みしたりしなかったりらじばんだり

*11:文章力が宇宙の塵

*12:シンドラ『節約ロック』https://www.ntv.co.jp/setsuyakurock/

*13:舞台『オセロー』https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/2018_othello/