"Sexy Zone"を記憶する
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(by)
アルバムのコンセプトを知ったとき、今回はその方向に振り切るんだ…そう思った。
聡ちゃんのいない寂しさが絶対について回るアルバムとツアー。
それなら最初から感傷的になってしまおう、みんなで一緒に…そんな意図が込められている気がして私は、勝手に頷いた。
アルバムを聴いてみると、実際その中身はジャケットやリード曲に漂う淡い雰囲気だけではなかった。
「感傷的」という私の咀嚼は少し違っていて、「感情的」と言うのが正しい気がする。
ネタバレを見ない状態でコンサート会場に向かう。
4人がSexy Zoneとしてファンに見せるのは、見せたいのは、一体どんな景色なんだろう…私は見当もつかないまま席についた。
開演目前となり、忙しなく会場中を照らし始める赤いスポットライト。
ついに場内は暗転し、警察に扮した大勢のJr.が誰かを探している。
求めている相手が目前にまで迫っている高揚感をその場の全員が抱え、そして時を迎えた。
花道から姿を現したのは、4人の悪党。
流れ出す曲はもちろん、『カラクリだらけのテンダネス』。
天才だと思った。
彼らは人を楽しませる天才だ。
そして同時に、人を悲しませない天才。
今思うとあの演出によって、ファンが最初に見るSexy Zoneが、「4人だけで並ぶ姿」にならなかった。
生で見るSexy Zoneは、人間離れした美しさとは裏腹、等身大の人間らしさを常に滲み出している。
1年前にも感じたように、やっぱり彼らは「天才を目指す真面目な努力家」「究極に顔の良い、普通の好青年」なのだと思う*1。
そんな彼らが時に笑いや色気にも体当たりで立ち向かい、ありとあらゆる演出を繰り出していく今回のツアーを観て、改めて、すごくロックな集団だと思った*2。
バンドマンでもない、バンドスタイルのアイドルでもない、正真正銘キラキラ歌い踊る王道アイドルであるはずなのに、その心根は純粋なロックバンドに近い気がしてしまう。
「世界を変えたい」
「自分を変えたい」
そんな思いを抱えた5人の青年たちは、自分の音を探して、見つけて、奏で方や響かせ方を研究して、どんどん音色を増していく。
Sexy Zoneの魅力は、努力や葛藤を背負ったありのままの姿でステージに立ってくれること。
ザ少年倶楽部で披露した『青いイナズマ』のように、魂を削って飛ばした欠片が彼らを包んで光り輝いてゆく様を今回のツアー全般で感じた。
聡ちゃんに対するセンチメンタル、コンセプトの理由がそんな安易なものだなんてもう微塵も思わない。
彼らの『PAGES』は聡ちゃんを含めた5人で構成されていたし、今回限りでもないし、これまでも、これからも、どんな形だろうと5人で刻まれていく。
だから、人間味溢れるSexy Zoneという景色を、音色を、私はVR体験のように記憶しながら静かに温かく見守っていきたい。
〜以下、覚え書き(曲は一部抜粋)〜
『カラクリだらけのテンダネス』
・衣装が天才、演出が天才
・帽子を取った雪色けんてぃーの静電気が愛しかった
・ジャニーズWESTの「バンバンッ‼」で撃たれ慣れていると思っていたけど、本気の銃撃には耐性がなかった。驚きと幸せをありがとう
『プンププンプン』
・本当にC&Rを恒例化してきたことに感動、どんどん歴史を作ってほしい
『Hands up!』
・サビでファンも歌って盛り上がると思っていたけど案外さらっとしていた
『La Sexy Woman』
・ジャニーズWEST商事と違って、Sexy Zoneが白シャツやスーツを着ると全く現実感のない貴公子
・ふまけん背中合わせの直線上にそびえ立つマリウス葉という壁を目に焼き付けた
『君にHITOMEBORE』
・名曲は名曲として、全員でガンガン歌ってくれる彼らの姿勢が大好きです
『恋がはじまるよーー!!!』
・モー娘。のような女子目線曲をまさか小学男児が歌うなんて誰が予想できただろう
・新しいSexy Zoneを見た気がした
・みんな元気にお尻振ってるのに1人だけぬるぬる動かすけんてぃー
『チクチクハート~beating beating~』
・学校机に座る佐藤勝利、中島健人、菊池風磨、マリウス葉を生で見られたのでこれからは同級生として生きていく決意
『キャラメルドリーム』
・風磨の「せーのっ!」を聞けたこと、みんなでポップでキュートな夢を見れたこと、すごく幸せでした
『イノセントデイズ』
・シンプルな形の色違い衣装が綺麗に映えていてよかった
『make me bright』
・Sexy Zoneの強みの1つ、幻想的な空間
・「ゆくまでは果てるな」という歌詞の全てでマリウスを抜いてくれたカメラさんに菓子折りを送りたい*3
・階段に座るマリウスの格好良さ
・バルコニーと中島健人の親和性
・メンステ街セットをふんだんに使った演出に拍手
『Keep On』
・マリちゃんにイケ化を教えたのは誰
・ここで初めて存在に気づいたメンステ大画面モニター、そして使い方が天才
・たくさんのマリちゃん、目が忙しい、白髪と茶髪を織り交ぜたの天才
・若くて逞しいふくらはぎ
・赤いフード被ってるマリちゃんのバブみ
・全部のマリちゃんが全く違う動きで踊っていて感動した
『Cocoa』
・曲前のご当地ラップ。HIROSHI、ステラプレイス、ノルベサ観覧車デート、夢をありがとう*4*5
・父親が作った曲に自分の詞を乗せてセンステでシンプルに歌う風磨と、メンステモニターの映像が相まってとにかくエモ
・コンサートでホームビデオの映像をあんなにも自然に懐かしく流せるのはこの世で菊池風磨だけじゃない?
・自分、風磨を育てたんじゃないかなって錯覚した
・手と視線を向けながら「いつかの夢に描いたような"今"になれていますか?」って私たちの方に問いかける風磨がずるかった
・幼少期と対面し、そして通り過ぎてゆく演出が好きすぎて鳥肌立った
『風景画』
・歌詞が綺麗
・ずっと虚ろな目で歌う勝利の表現力の高さを知った
『Because of 愛』
・まさかラブケンティーを叫べる日が来るとは…めっちゃ幸せ
・闇に狂う中島健人も最高
・愛を叫ぶのは難易度が高かった
・LoveとSadを叫ぶのはもっと難易度が高かった
・彼の魔法にかかれば、ただのリンゴさえも綺麗に咀嚼され、流れる果汁は美しく滴る
『Twilight Sunset』
・けんてぃーとマリウスの動きがシンクロしたり、とにかく2人が大きく身振り手振りしながら歌っていた印象
『Wonder Love』
・ついに全員でこんな曲を
・終始シュミッヒ様の綺麗に整った上裸を見せつけられていた私は彼に抱かr
・ソファの使い方が秀逸
・最後は美男子の花園になった、何故
『My sweet Heart My sweet love』
・とてもかわいかった
・教会のセットもうまく使って、さらに一人ずつの後ろに華やかな分割ビジョンボックス*6、よき!
・もしかしてブーケ飛んでくる?!と一瞬でも期待させられてしまった
『ゼンゼンカンケイナイ』
・ついにSexy Zoneも全員で楽器に挑戦とかするんだね、若手ジャニーズの主流なのかな…って思った自分が甘すぎた
・星野源のようなドキュメンタリーVTR最高
・真面目そうなGt&Vo.ふまたん*7
・Toshiにしか見えないDr.しょりたん
・様子のおかしいBa.けんてぃー
・エリカ様のように返答するKey.マリちゃん
・Sexy Zoneがついにこんなことまでするようになったのかと、新たな扉を開けた彼らに圧倒されながら爆笑した
・バンド姿、めちゃめちゃしっくりきたからこれからも定期的に見たい*8
・金爆の振り付けはあかん
・実は曲を聴いてる時点でKANA-BOONみたいだと勝手に思っていたから、実際の現場がライブハウスみたいになったの本当に嬉しかったし楽しかった*9
・今回のライブで1番好きな演出だったかもしれない
・中島というベースを弾く菊池…喘ぐ中島…あれって放送していいやつです?
『BAD BOYS』
・コンサートで初めて見たけど、めちゃめちゃ盛り上がるのだと知った
・真上の花道にいる佐藤勝利の後ろ姿をじっと見つめながら、この男が私をジャニーズ沼に導いたのだ…ほんの10代だった男の子が…こんな綺麗な手をした…あら意外と手は大きいのね…っていう思考
『CRY』
・回転するセンステ、4人の並ぶ姿を間近で見て圧倒された
・4人がいなくなった虚ろなステージに流れるエンドロール、急な喪失感
・戻ってきてくれた4人にホッとする自分
・初めて生でSexy Roseを見られた感動*10
『ぎゅっと』
・声が枯れて出なくなった風磨のパートを会場全体で歌った思い出
・とても空気が和む
『いつまでもいつまでも』
・勝手に聡ちゃんに向けた曲だと思ってる
・胸に残る、Sexy Zoneらしい優しさの曲
◇佐藤勝利
・とにかく顔がよかった
・しょりたんが手を振るだけで幸福が舞う
・ツッコミのキレがピカイチだった*11
◇中島健人
・お茶目さもありつつ、一つ一つの動作や言葉でファンを楽しませる手品師
・雪色ヘアーによって非現実を生み出しながら「これは現実です」と宣言してくれた最高のアイドルの姿、私は一生脳裏に焼き付ける
・風磨のチャーム話全然聞いてなかったのかわいい
◇菊池風磨
・かわいい
・とにかくかわいい*12
・声出ない度に言葉にしちゃうのかわいい…でも出ないなりにうまく声の出し方工夫してたのさすがだったし、気迫で歌う姿が格好良かった
・格好良いがすぎる
・顔の綺麗さ、体格の良さ、それでいて花道を全力で走れちゃう若さ、とにかく最強
・笑顔で手を振るだけの天使マリウスから、知らぬ間にたくさんのファンを撃ち抜いたり投げキッスしまくる爆イケ皇族シュミッヒ様になっていた…どこで覚えたのもっとやって
◇演出・構成
・開演前のメインステージ、お洒落で綺麗な町並みと、ツアータイトルが書かれた得体の知れない巨大な物体に衝撃。コンサートが終わって、巨大な物体がアルバムとして閉じてゆくのを見たときは感動した
・素人目で見ても絶対にお金がたくさん動いている高性能ステージの数々。特にセンターステージが真四角にせり上がってさらにモニター機能まで搭載されてるのは結構ヤバイ。でもきっと、アリーナツアーだけど思いっきりやりたい演出を全部やったんだろうな、いいな
・思い出をしみじみと振り返ってゆくアニメーション、あれは私たちの寂しさを引き受けてくれていたのかもしれない…最後に聡ちゃんらしき彼が登場した瞬間私は涙が込み上げてしまった…寂しさをがんばって忘れていたのだと気づいた。そこからはずっとペンライトを緑にした。聡ちゃん、Sexy Zone、ありがとう
*1:コンサート中にふと、ジャニーズWEST重岡大毅が5人集まったようなグループだと感じた。あくまでその部分において。
*2:デビュー当初からベースやギターの効いた楽曲が多いという事実も、そう思うと謎にしっくりきてしまう。
*3:曲を聴いている時点でこの部分はマリウスの印象が強かった
*4:どうやってHIROSHI前で撮影したの?無事だった?
*5:まさかラップ内にそんなシーンがあるとは露知らず、きたえーるの前にノルベサに寄った自分を心から褒めたい
*7:かわいい
*8:楽器は弾かなくてもOK
*9:しかも掛け声は1.2.3.4
*10:モニター越しだったけど、でも間違いなく同じ空間にいる佐藤勝利のそれ
*11:「お前英語話せんの?」のなりきりツッコミとか、そんなことまでできるようになったんだねって私泣いちゃう
*12:「かわいい」を連呼しすぎて後輩に笑われた