理由なんてきっと

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桐山照史くんに転がされるblog

彼の名は。〜舞台『ライオンのあとで』の気づき〜

デヌーセ…デヌーセ…デヌーセ…

 

 

 

時は平成30年10月3日、初めて足を踏み入れたEXシアター六本木にて、私は生まれて初めて黒柳徹子さんのお姿を恐れ多くも自分の五感で拝見したのだった。

 

徹子さんの存在感は確かに大きく、だけれどもそれは全てを支配するような独裁力とは異なっていた。

主人公のカリスマ性ゆえ、舞台上の他の人物たちをも運命共同体にしてゆくストーリー展開ではあれど、徹子さん自身は共演者の方々と対等にお芝居をしていて、その空気感がそのまま「落ち着き」「居心地の良さ」として客席に伝わってくる、そんな舞台だった。

 

『海外コメディ』の名にふさわしく、会話中のユーモアや、場面転換の陽気なBGMがとても印象的。やりとりのスピードや聞き慣れない単語には少し苦戦したけれど、大人な観客たちの笑い声が「私ももっと精進せねば」と自身の成長を誓わせてくれた。

 

 

今回の舞台、正直実際に観るまでは、我が自担・桐山照史くんが抜擢された理由があまりよくわからなかった。

徹子さんは彼の起用理由を「若い人が必要で」とだけ言った。

今も昔も若い俳優なんて星の数ほど存在するのに、その中でなぜ敢えて『ジャニーズWEST桐山照史』が選ばれたのか…その問いを私は大抜擢の喜びと並行して抱かずにはいられなかった。

 

舞台は2幕構成で、照史くんの役柄は幕間を境に一変。

 

1幕では、緊張と責務を軍服として常に身に纏う真面目な若き軍医だった。

思わず違和感を覚えてしまう彼の話し方を主人公サラが『電報みたい』と表現したのはとても秀逸で、彼は求められる機能性のみに特化したような生き方。

でもそうしなければ軍医として生きていけない、自分が成り立たないという一種の脆弱性を表現していて、結局彼は人間味のある若者でしかなかった。

 

2幕になると、彼の機能性は急に失われてしまった。炸裂した爆弾によって脳に障害を受けた彼の姿は、もはや会話すらままならないお人形のよう。

だけれども、空の一点を見つめながら床に届いてしまうまで靴下を無心に編み続けるその姿は、他の登場人物にとっても観客にとっても確かな癒やしとしてそこに在った。

仕事上の機能性にのみ存在価値を見出していたそれまでの彼には皮肉かもしれないけれど、その経緯があったからこそ新しい彼への肯定性や安心感も高まったように感じる。

 

照史くん自身が今回の役をどう捉えていたのか私はあまりわかっていないけれど、私が観た限り、とても照史くんらしい人物だった。

彼の普段の両面性が極端に表現されているようで、まさに照史くんこそが演じるべき役だった。

彼が今回のデヌーセ少佐に学ぶところがあるとすれば、それは彼本来の『可愛さ』『癒やし』に対する確かな需要を自覚すること。

意図して作り込まずとも照史くんは本当に魅力的なのだから、どうか臆せずにナチュラルな部分をさらけ出してほしい、そう思う。

 

 

それにしても本当に歴史ある舞台で、主役は日本の芸能界を建設してきた超大物女優、そんな最高にシビれる環境の中で彼が彼にしかできない役を演じることができた今回の機会は本当に貴重でありがたく、そして心から嬉しい。

 

自担の歴史的瞬間に立ち会えた自分の境遇がどれほど幸せか、それをしっかりと噛み締めながら、これからも私は桐山照史くんを追いかけ続けていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とまあ、いかにも真面目を装ってそれっぽいことを語ってみたのですが!そもそも!

 

私、自担の役名間違ってましたやーーんん!!

 

いやほんとに固まったんですよ…少佐が電話するシーンで…

 

『デヌーセ。』

 

???

 

言い間違いかな???

 

???

 

いやでも普通に考えて自分の役名を名乗る場面で間違えるわけないじゃんか、いや考えなくてもアリエナイッティ。

 

ボルドー病院、至急。』って台詞言ったときの照史くんなぜかめっちゃかっこよかったなあ*1とか心に刻んでる場合じゃないんすよマジで。

 

*2

 

私の『ライオンのあとで』の半分はこの衝撃的な事件が占めてしまった…いや事件っていうかアホやんな???(´◇`)

 

初めてでしたね、こんな体験は。

 

調べてみるとオリコンニュースさんもやらかしているとかいないとか、友人に至ってはさらに「セデーヌ」という回答案まで作り出してしまったのでほんとみんなを惑わす悪い少佐だよ全く*3

 

 

まあそんなこんなで、デセ…デヌーセ少佐はかっこよかったですよ(はーと)(はーと)(殴)

 

いやでもまじでかっこよかった!!!

なんであんなに全身から色気溢れ出とるん桐山照史!!!

 

まずは背中が相当絞られていて(いつものムチムチ感がないのはちょっぴり寂しい)、スタイルが良くて、顔が格好良くて、電話するときの手が綺麗で、編み物するときの手は性的…

 

なんかもう無理でしたね(白旗)

 

やっぱりマリウスを演じたことでイケメン男性として開発されてしまったんだなあ…ありがとう山田洋次監督…。。

 

ちなみに1幕の最後で戦地に赴くデヌーセ少佐は帽子を被って悲しげに去っていくのでとてもマリウス…戦争の辛さと相まってすごく切ないシーンでした…マリウーーース!!

 

 

テキパキ動く1幕のデヌーセ少佐も魅力的だけど、2幕のほのぼのとしたデヌーセ少佐の方がより自担への愛を自覚させられました。

 

私はアイドルとして全てを的確にこなす仕事人桐山照史が好きだしそれだけを明確にしてきたんですけど、そうじゃなくてもほんと彼のガワが大好きすぎるんですよね!!

 

ほわほわ一点を見つめながら何を考えてるかわからないけど手がめちゃめちゃ性的で腕がとても男らしくて顔も非常に様子がいい。

 

改めて、私は、桐山照史顔ファンで(もあることをここに宣言しま)す!

 

 

それから、2幕のデヌーセが唐突にひとりで話し続ける場面があるんですけど、その時間は彼のためにあるものというか、全世界が彼に注目せざるを得ないような瞬間で。

 

やっぱり照史くんには華があるし、光が当たるし、何より彼自身が輝きを放っている存在だなあと直感的にそう思いました。

 

だから今度はきっと、代役じゃない主役がそう遠くないうちに来る気がします。本当にすごい凄いすごい舞台役者。すきです。

 

 

あと個人的になんとなくたまらなかったのが、サラの脚とか義足をいじるときに彼がこちら側に見せる靴の裏。

 

足の裏、靴の裏って地味に普段なかなか見せてもらえない部位じゃん??だから勝手に心許されたような気になって高揚してしまって愛くるしい!!!(日本語崩壊)

 

 

 

今回の舞台の感想はまとまらないものになるってわかってましたが、予想以上の混沌でしたね。

 

出演者の多い舞台も少ない舞台も、それぞれ違った魅せ方で人々を楽しませてくれる桐山照史くんの器の広さを改めて実感し、今後の活躍に益々期待を膨らませたところで今日はおしまい。

 

礼!ありがとうございました!!!

 

 



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*1:もしかすると照史くん×体言止めの親和性が高いのかもしれない

*2:フェードアウトすらできないほどの動揺

*3:彼は無罪