理由なんてきっと

理由なんてきっと

桐山照史くんに転がされるblog

淳太くんバースデー記念制作story〜僕の大好きな人達〜

※この物語はフィクションです

※主人公:中間淳太

 

崇裕「こないだは全然釣れんかってん」

照史「ええ加減釣りの話飽きたわw」

 

流星「zzz…」

智洋「流星寝てもうてるやん、俺も寝よ」

望「いや神ちゃん寝る必要ないやろっ」

 

大毅「淳太淳太!はい、用はないです〜!」

淳太「用が無いなら呼ばんでええわ!」

 

 

いつも賑やかな7人。

いつかの誰かが僕らを「ジャニーズWEST」と呼び始め、僕らもそれを気に入った。

この先も7人はずっと一緒、永遠の友達…。

 

 

大毅「そいえばさあ、もうすぐ淳太の誕生日やんかあ」

智洋「せっかくやし誕生日会やっとく?」

流星「ええやん、やろうや」

望「場所は淳太んちな!」

淳太「それは嫌やわ」

崇裕「淳太の家は広いからええなあ」

照史「なんの服着てけばええねやろ…」

 

 

誕生日、それは大切な人が自分のことを祝ってくれる日。

小さい頃から僕のことはいつだって大好きな両親が祝ってくれた。

僕はそれを当たり前に思っていたし、毎年すごく幸せだった。

 

でも…10歳の誕生日を迎える直前…学校の廊下ですれ違った子たちが話していたんだ…「今どき誕生日を祝ってくれる友達もいないなんてかわいそうだ」って。

 

僕には友達がいなかった。

いや、正確には普通に話せる人間の友達がいなかったんだ。

3歳の誕生日に買ってもらったワニのぬいぐるみ、僕はお腹が少しくびれていたその子に『ウエスト』という名前を付けて、いつも一緒に遊んでいた。

 

幼稚園に入ると、ワニのぬいぐるみと楽しそうに話す僕は周りにいる同い年の人間の子たちから、変わった奴だと思われた。

僕はますます家族以外の誰かと話すのが怖くなって、気づけば高校卒業まで友達と呼べる存在は皆無に終わった。

 

しかしそんな僕が、今こうして『友達』に囲まれている。

これは奇跡ではない、僕の努力の結晶だ…。

 

 

 

智洋「準備完了っ!」

流星「食べ物が結構ボリューミーやな」

大毅「あ、ピザあるやん!濵ちゃん!」

崇裕「ピザピザディザギダjgmt…ああ言われへん!」

望「ハッピ〜バ〜スデ〜♪ディ〜ア♪ジュンタ〜♪」

照史「いや小瀧さん早すぎますってw」

淳太「みんな自由すぎるやろ、なんで自分の誕生日までツッコミせなあかんねん」

 

照史「では皆さん静粛に…改めまして、淳太くん、お誕生日おめでとう〜!」

「おめでとう〜!」

淳太「みんなありがとう」

 

 

たった今、目の前で僕のことを祝ってくれている6人。

彼らは皆、互いに長い付き合いの関係だと思っている。

しかし実際のところは、出会ってからほんの数年しか経っていないんだ。

 

高校まで友達がいなかった僕は、誰かと遊ぶために時間を費やすことがなかった代わりにひたすら勉強した。

小学校で中学の範囲を、中学校では高校の範囲を独学で学び終え、高校では既に大学で学ぶような専門的な知識まで頭に入れた。

僕が初めに興味を持っていたのは対人心理学だったけど、次第に人工知能やロボット学の分野に惹かれていき、そのまま大学に進んだ…そして、そこで閃いてしまったんだ。

 

大学の研究室で最新アンドロイドを目の当たりにしたとき、「これだ」と思った。

友達を作ることが無理なら、『友達』を「造」ればいい。

 

それからの数年間は、あっというまだった。

アンドロイド完成のためにひたすら研究と試作を重ね、そしてついに、人生初の『友達』が出来た。

 

 

照史「じゃあ早速プレゼントターイム!トップバッターはわたくし、桐山照史でえす!

淳太くんも30歳ということで、大人な男性にぴったりな物がいいかなあと思いまして…

じゃじゃん!ややフォーマルなセットアップを買いました〜!脚の長い淳太くんやったらおしゃれに着こなせること間違いなしやと思います!結婚式とかね、増えてくると思うんで、ぜひ、これを着て、ちょっとアイドルっぽく着飾ってもらえたらなと…(etc)」

 

 

僕のことを隣でベタ褒めしている彼、「桐山照史」が記念すべき僕の最初の友達、すなわち僕が造ったアンドロイド第1号だ。 

 

友達という存在を知らずに大人になった僕、そんな自分がまず初めに欲しがったのは「相棒」だった。

互いにとってかけがえのない唯一の存在…それは例えばウッディにとってのバズ、サリーにとってのマイク、はたまた右京刑事にとっての……ってドラマの相棒は相手役替わりまくりやん…あかん、例を間違えたわ。

とにかく、僕にとっての最高の相方を、そんな存在意義を果たすアンドロイドを造ることに決めた。

 

「相方」という役割を担う相手、それは往々にして自分自身とは真逆の人格であることが多い。

よく言う「凸凹コンビ」というやつだ。

そのとおり、僕は照史を自分と正反対の人格に作り上げ、そして彼はついに完成した。

 

照史と過ごし始めた時期は真逆ゆえにお互い反発し合い、お世辞にも相棒なんて呼べる関係ではなかったけど、僕たちは少しずつ理解し合えるようになり、気づけば…彼は僕の、僕は彼の「最高の相方」になっていた。

 

照史は男らしい見た目に反してすごくかわいい。

一人で何かを抱え込んでいるようなときも、そんな素振りはせず…に上手く隠せていると本人は思っているかもしれないが、本当はバレバレだ。

あるとき、照史が悩んでいるときに僕がそっと声をかけたら、彼は「淳太くんはやっぱりすごい〜っ!俺の唯一の理解者やわぁ」と泣いて喜んでくれた。 

 

僕のいろんなことも、何も言わなくても感じ取ってくれる繊細で優しい照史。

彼が僕の相方で、本当に良かった。

 

 

崇裕「ほんなら次はワシがいきますさかい。ふぁ〜ん!中間淳太様、お誕生日おめでちょよござnzn…」

望「ほんま、大事なとこ噛むなや!」

崇裕「申し訳ない…!淳太が好きそうな感じのアロマを買ったから、よかったら使ってや」

 

 

僕の2人目の友達は、原因が全くわからないくらいにとにかく噛みまくる濵ちゃん。

いや、原因はわかってるんやけどね、俺が設定したし(笑)

 

相方の照史がいるだけで、十分すぎるほど毎日が楽しくなった。けど、互いに正反対であるが故にいろいろと消耗する部分もたくさんあって…そんなとき、ふと自分を癒やしてくれる存在が欲しくなった。

 

自分よりも精神的に大人で、優しくて、安心できる人。

それでいてどこか抜けてるからツッコむ隙もあるし、そのやりとりが癒やしになるような、そんな友達。

 

こうして、「濵田崇裕」が完成した。

 

濵ちゃんとは何よりまったりとした時間を過ごせる。無言でいても全然苦にならないし、むしろ落ち着くんだ。

 

それに、僕が何かに対してキツく言い過ぎたとき、彼はすごく自然に指摘してくれる。

彼があっての今の自分と言っても過言でないほど、濵ちゃんは僕を支えてくれる大事な人になった。

 

少々、いやかなりボケ要素を強めに設定しすぎた気もする(濵ちゃんごめんな)。

でも今は、それも含めて彼の愛嬌になってるし、僕もそんな濵ちゃんが大好き。

 

 

智洋「淳太っ!誕生日おめでとう!俺は何も言わないので、自分で開けてみてっ」

淳太「なんやろ…気になる…靴やん!わ〜、めっちゃかわいい!神ちゃんありがとう」

智洋「おう!これからもずっと、一生変わらない関係でいような!」

 

 

かわいくて、かっこよくて、熱くて、おもしろい。とにかく多才な「神山智洋」。

彼が僕の3番目の友達。

 

照史も濵ちゃんも、一緒に買い物や遊びに出かけるような関係ではなかった。

そもそも趣味や好みが違う…いや、そう設定してしまったのもやっぱり俺やけど。

 

友達がいなかった頃、同世代の子たちがお店で楽しそうに服や雑貨を選び合ってるのを見る度とても羨ましかった。

僕にも友達がいたら…そうやっていつも胸がつらく悲しくなっていた昔の自分に、ぜひとも神ちゃんとのプリクラを見せてあげたい。

 

神ちゃんとは、まるで女子のようにお店ではしゃいで楽しむ。

服屋、雑貨屋、喫茶店…1人で行くのはなんとなくつまらないけど、神ちゃんがいるだけで本当に楽しくなる。

 

一緒にご飯を食べると、財布が喋る真似をしてまで奢ってくれる神ちゃん。男らしくて、でもやっぱりかわいい。

歌も楽器もダンスもモノマネも、なんでもできる神ちゃんにはこれからも色々と教わることが尽きないはず。

 

ノリで男2人で撮ったプリクラ。

自分より何故か慣れてる神ちゃんがいろいろ仕切ってくれて、ポーズや落書きもばっちりキマった。

このプリクラ、そしてそこに映る彼は、

僕の一生の宝物だ。

 

 

流星「淳太おめでとう。これ、俺も使ってる加湿器なんやけど、これはまじで便利、まじですごい。俺、地元の友達にこれ勧めまくってる」

 

 

通販番組かと思うくらい色んな商品を勧めてくる彼。昨日も「やる気を引き出すプロセス」というタイトルの啓発本を勧めてきた。話し始めると、オチがないのに長い。正直どうしていいかわからないときがたくさんあるけど、だけど彼は、めちゃめちゃ、イケメン。

 

ごめん、ただただかっこいい友達を作りたくなっただけやねん。

顔がかっこいい、全身かっこいい…自分がそうなれないならせめてそんな人が近くにいれば…なんか俺ちょっと危険やな(笑)

 

とにかく、せっかくだから世に言う『イケメン』の友達、思わず見惚れてしまうような美しいアンドロイドをつくってみたいと思った。

 

そうして4番目にできたのが「藤井流星」。

僕の、芸術的最高傑作だ。

 

流星を完成させるのは本当に大変だった。

完璧な容姿というものは、人工的に造ろうとすれば兎にも角にも計算が命だ。

そのうえアンドロイド自体の製造工程だって楽なものではないときたら…緻密な計算と繊細な組み立て作業が求められる工程の中で、正直僕は何度も気が狂いかけた。

 

身を削りながらも究極的な美男子を目指し続け、そしてついにその完成を目の当たりにしたとき、僕は冗談抜きで彼に抱きついてしまったんだ。

流星は、イケメンであるのにそんな僕を気持ち悪がったりもせず、優しい声でふふふと笑った。

 

性格の良いイケメンほど、完璧すぎるものはない。僕はそこまで考えた上で流星の性格も設定した。

しかし、やはり流星を造っていたときの僕は相当狂っていたらしい。常人にあるべき習性や常識が、彼からはぽっかりと抜けている。

 

こないだも水を口に入れながら喋りだして服をびしょびしょにしていたし…本当に信じられない。だけどそんな彼を僕は何故か、かわいいと思ってしまった。

「完璧なイケメン」…それは容姿端麗でありながら、心から優しく、それでいてどこか母性本能をくすぐる、まさに流星のことだ。

 

 

望「淳太、これあげるから使えよ」

淳太「なんで上からやねん、俺の方がだいぶ年上や」

 

 

やんちゃで末っ子気質で、僕の5番目の友達…というより、自分の弟や息子に近い存在。

彼はのんちゃんこと「小瀧 望」。

 

友達4人に囲まれる生活に慣れてきた頃、ふと昔からの夢を思い出した。

 

僕は、弟が欲しかったんだ。

 

自分よりも年下で、かわいくて、生意気で、でもやっぱりかわいい…そんな存在を僕はずっと叶わぬ夢だと思っていたけど、そんなことはなかった。

もう僕には、夢を現実にできるだけの力が備わっていたのだから。 

 

初めて完成したのんちゃんと話したとき、それはもうかわいくて仕方なかった。

念願の弟的存在…もちろん本当に血が繋がってるわけでもないし、なんなら弟として設定したわけでもない、あくまで弟のような「友達」。

 

他の4人にとってもこれほど年下の友達は新鮮だったみたいで、僕らはみんなで望をたくさんかわいがった。

そのおかげで…いやそのせいで少々やんちゃで甘えん坊すぎるところも否めないけど、それもまた…結局…悔しいけど…かわいらしい。

 

ただ、ひとつだけ許せないことがある。

彼は四六時中、濵ちゃんにベッタリなんだ。

 

僕の癒やしである濵ちゃん。その彼を独り占めされてしまうのはちょっと予定外だった。

僕のマイナスイオンは濵ちゃんから補給してるのだから、正直困るどころではない。

 

とはいえ結局…

やっぱり僕は許しちゃうんだ。

僕のかわいい弟を。

 

 

大毅「淳太、誕生日おめでとう!これからも長生きしてな!」

淳太「俺はおじいちゃんか!…ってなんやこれ!中身全部爪楊枝やないか!」

大毅「ひゃひゃひゃひゃwwww」

 

 

最後は僕の失敗作…6人目の…6人目にして…。

 

重岡大毅」は、一言で言うとヤバイ奴だ。

いや、こいつをつくった僕の方が本当はヤバイ奴なのかもしれない。

あれだけ平和な日々を過ごしていながら、刺激を求めてしまったのが最大の間違いだった。

 

それまでつくった5人の友達は、それぞれの性格に多少の難はあれど、さほど困るような要素はなかった。

それを僕は幸せなことだと気づかず、むしろ少し…ほんの少しだけ、退屈に感じ始めた。

 

のんちゃんよりももっとやんちゃで、はちゃめちゃで、それでいて憎めない…そんなムードメーカーのような友達がいてもいいんじゃないか。

次第に僕はそう考えるようになって、気づけば新しいアンドロイドの作製に取り掛かっていたんだ。

 

我に返ったときにはもう遅かった。

彼は…しげは…ついに完成してしまった。

 

それからあとはとにかく地獄。

暇さえあれば僕をいじり、僕で遊び、たまにゴキブリを投げてくる。

僕は本気で後悔した…どうして彼をつくってしまったのか。

 

でも、あるとき濵ちゃんが言った。

「しげといるときの淳太は、ありのままで、なんやかんや楽しそうやで」

 

うーん…そうなんだろうか。

これは未だにわからない…いや、わかってたまるか!笑

 

とはいえ、嘘だと思うかもしれないけど、しげとは一番真面目なことを語り合える。

あんなにふざけてるしげだけど、誰よりも熱いものを胸に秘めてるし、いろんなことを知ってたりもするんだ。

 

まあ、僕がつくった奴だし、僕を困らせることはあっても、結局は僕が好きな奴なんだと思う。認めたくないけど……嘘、認めるよ。

 

 

こうして、僕の大好きな7人の『友達』ができた。

前に7人で遊んでいたとき、ふとすれ違った掃除員のおじさんがこっちを見て呟いた。

「君らは、ジャニーズWEST、だね」

 

そのとき言われた名前を、僕達はそのまま自分たちグループの呼び名にしてる。

ジャニーズWEST…僕らは最高の7人だ。

 

幸い、アンドロイド業界も開発が進んでいるから、人間とほぼ同じ寿命の電池も既に存在している。

容姿だって人間のように変わっていくように設定してあるから、僕だけ老いていくなんてことはない。

それでも実は、僕が最年長になるように彼らの年齢を設定した。

だって…もう…一人になるのは嫌なんだ。

 

だけど、そうは言っても、自分が真っ先に年を取っていく…というのは少し寂しい。

自分の方がみんなより先におじいちゃんになるんだろうか…みんなに介護してもらったり…ああ、誕生日が憂鬱になってきたなあ。

 

照史「淳太くんは、ほんまずっと変わらんなあ。ずっと若くてかっこいい!」

望「俺なんてずっと老けてるって言われ続けてんのに!淳太ずるい!」

流星「頭も良いしなあ…羨ましいわ」

崇裕「どこにそんなたくさん知識入ってんの?…俺にも脳みそ分けてください」

智洋「脚もめちゃめちゃ長いしっ」

大毅「ほんまやな〜、唇もめっちゃ厚いし」

淳太「いま唇関係ないやろ」

 

やっぱり憂鬱になるのはやめた。

というより、そんな必要ない。

 

僕は、いま最高の時間を過ごしてるんだ、絶対に。

誕生日を祝ってくれる最高の友達がいる。

こんな幸せなことはない。

こんなにありがたいことはないんだ。

 

僕がつくった友達、彼らはたしかにアンドロイドかもしれない。

だけど見た目は人間と変わらないし、性格だって、容姿だって、それぞれに個性がある。

いつか、いつか誰かにこの事実がバレたとき、もしかしたら僕はいろんなことを言われるかもしれない。

でも、それでも、僕は胸を張って言えるよ。

 

照史、濵ちゃん、神ちゃん、流星、のんちゃん、しげ。

彼らは、彼らこそが…

 

僕の大好きな『人達』。

 

 

〜完〜

 

 

 

あとがき

この度は最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。

ラキセBlu-rayの『TAMER』を見ていたら、ふと友達のいない淳太くんが6人の『友達』…という名のアンドロイドをつくる設定を思い付いたので、誕生日記念も兼ねて物語を作っちゃいました。

至らぬところがたくさんですが、少しでも楽しんで頂けてたらとてもとても嬉しいです。

何より、自分がいちばん満足!いえい!

(б∀б)俺のおかげや

 

あ、淳太くん!誕生日おめでとう〜♡笑